神社にある「鳥居」の色には、信仰・役割・由来・地域差などが反映されています。
主に見かけるのは「赤(朱色)」と「グレー(石製・木製の無着色)」の2種類ですね。以下にその違いをわかりやすく解説します。
目次
🔴 赤い鳥居(朱色)
◼ 特徴
- 鮮やかな朱色または赤色に塗られている
- 木製や鉄製の鳥居が多い
- 最もよく見かける鳥居のスタイル
◼ 由来・意味
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| 魔除け | 朱色には古来から「邪気を祓う力」があるとされる(神道と陰陽道が融合した考え) |
| 生命力の象徴 | 赤=血・太陽=生命エネルギーの象徴。生命の再生を意味するとも |
| 神社建築の伝統色 | 『丹塗り』という伝統的な朱の顔料(弁柄など)が使われており、防腐効果もある |
◼ 多く見られる神社の例
- 稲荷系(伏見稲荷、豊川稲荷など)
- 商売繁盛、五穀豊穣を祈願する神社
- 都市部や観光地の神社
⚪ グレー(石や木の素材そのまま)
◼ 特徴
- 石製や、木製でも無塗装で自然の色
- 落ち着いた雰囲気
- 山間部や古社、地域密着型の神社で多く見られる
◼ 由来・意味
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| 自然との調和 | 着色せず、山や自然と一体となる神聖さを重視。特に神体山を祀る神社では多い |
| 素朴な信仰の象徴 | 色彩に頼らず、信仰の質素さ・清らかさを表すことが多い |
| 地域性・時代性 | 昔の神社では素材そのままの鳥居が一般的だったため、古社には今もその名残が残る |
◼ 多く見られる神社の例
- 古来からの地主神(地域の守り神)
- 山の神・水の神など自然信仰系
- 延喜式内社などの歴史ある神社(※今回の「涌出宮」もこのタイプ)
📝 実際の見分け方・使い分けの例
| 鳥居の色 | よくある用途 | 信仰傾向 |
|---|---|---|
| 🔴 赤(朱) | 都市部・稲荷・商売繁盛 | 活気・繁栄・人の願いを集める |
| ⚪ 無着色(グレー・白木・石) | 自然神・古社・山間部 | 静けさ・清浄・神そのものの存在に近い |
✅ まとめ
- 赤い鳥居は「人が願いを込める場所」「繁栄を祈る神社」に多く、魔除け・エネルギーの象徴
- グレーの鳥居は「自然との調和」「古くからの神聖な場」であり、静けさと敬意を重視する象徴
⚠️補足:明確に「どちらが上位」などという意味はありません。
神社の祭神・目的・地域性に応じて、鳥居の色・素材・形が選ばれています。
そして実は「入口にグレーの鳥居・奥に赤い鳥居」がある神社には、深い意味と構造的な意図が隠されています。
それぞれの役割や意味合いを紐解くと、神社の成り立ちや信仰の階層が見えてきます。
🏯「入口にグレー、奥に赤」──どういう神社に多い?
このような構造は、以下のようなケースによく見られます。
| 構造 | 意味・役割 |
|---|---|
| 一の鳥居(石製・グレー) | 最初の結界。俗界から神域への入口。神社全体を守る門のような存在 |
| 二の鳥居・三の鳥居(赤い鳥居) | 神様のより近くへ進む“内なる結界”。信仰・願い・祈りが集まる場所に近い |
🎴それぞれの鳥居の意味
✅ グレーの鳥居(石や白木の無彩色)
- 「一の鳥居」として使われることが多い
- 俗世(人間の世界)と神域を分ける最初の結界
- 落ち着いた色味で、神域の厳かさ・静けさを表す
✅ 赤い鳥居(朱塗り)
- 神様の社殿に近い場所にあることが多い(二の鳥居・三の鳥居)
- 魔除け・活気・生命力の象徴
- 多くの人の「祈り」や「願い」が集まる神域のエネルギー的な中心
👁🗨「参道に複数の鳥居がある」=神域の階層構造
神社は1本の道でつながっているように見えますが、スピリチュアル的には“層”になっています。
| 鳥居 | 領域 | 意味 |
|---|---|---|
| 一の鳥居(入口) | 外拝殿〜境内入口 | 自然信仰・地の神との境界 |
| 二の鳥居(中腹) | 神門・中門手前 | 人の営み・願いの集積ゾーン |
| 三の鳥居(最奥) | 本殿付近 | 神の座す“奥宮”ゾーン |
つまり、鳥居をくぐるごとに神様に近づいていく構造になっているのです。
🔍 具体例(全国の有名神社でも同様)
| 神社名 | 一の鳥居 | 奥の鳥居 |
|---|---|---|
| 伊勢神宮(内宮) | 石製・無彩色 | 奥には赤くないが木製の鳥居(段階的に神域へ) |
| 鞍馬寺(京都) | 石製の鳥居+朱塗りの門 | 奥は朱色や金剛界風装飾 |
| 伏見稲荷大社 | 石鳥居→無数の赤い鳥居(奥社参道) |
✨ なぜ「色を変える」のか?
- 物理的な構造の階層だけでなく、
- **精神的・霊的な“深まり”**を可視化していると捉えるとわかりやすいです。
✅ まとめ
- グレーの鳥居は「入り口=俗界との境界線」、
- 赤い鳥居は「内側=祈りと願いの集まる場所」。
- 両方ある神社は、信仰空間としての奥行きと段階を大切にしている。
神社の構造は、建築ではなく“信仰の地図”でもあります。
グレー→赤の鳥居は、心の中でも段階的に清められていくプロセスの象徴なのかもしれませんね。
あわせて読みたい


導かれるままに涌出宮(和伎坐天乃夫支売神社)に行ったら身体の調子が…
本日8月20日(水)、普段意識もしなかった、涌出宮のことが気になり、急遽訪れました。 絶妙なタイミングで工事が開始されていた ↑の記事を書いたのは5月26日です。 そ…



