最近、「相互リンクでdofollow設定のご協力をお願いします」というお問い合わせが増えています。
SEOに取り組んでいるサイトが上位表示され始めると、このような連絡が届くのはよくあるケースです。
dofollowとは？
dofollowとは、リンク先に自分の「信頼度（SEO評価）」を渡す設定のことです。
SNSで言えば「相互フォロー」に近い感覚で、リンクを通じて「このサイトは信頼できる」とGoogleに伝える効果があります。
そのため、良質なサイト同士の自然な相互リンクは、検索評価にもプラスになります。
悪用されるケースも
問題は、「協力関係」という名目でこちらにだけdofollowを設定させ、相手側は設定しない、または途中で外してしまうケースです。
この場合、こちらが一方的にリンク評価を渡すだけになり、SEO的に不利になる可能性があります。
しかも、相手はメールで「dofollow設定を依頼した証拠」を残しつつ、自身のdofollowについては曖昧な表現で逃げ道を作っています。
形式上の契約がなくても、「約束したのに外された」と言いがかりをつけてくるリスクもゼロではありません。
どう対応すればよいか
・不明瞭な相互リンク依頼は返信せず無視する
・どうしても協力する場合は、双方のリンク条件を明確に文面で確認する
・dofollow設定は信頼できる相手のみに限定する
・送信者情報やドメインを確認し、SEO目的の不正利用が疑われる場合は対応しない
信頼性は「実力」で築くもの
SEOの世界では「仮想的な信頼性」を演出する手口も存在します。
ですが、真に評価されるのは、実際に役立つ情報を発信し続けているサイトだけです。
地道な発信とユーザーとの信頼関係こそが、最も確実で長く続くSEO対策です。
まとめ
「相互リンクでdofollowをお願いします」というメールは、一見協力的に見えても、その実態は一方的な利益を得ようとするケースが少なくありません。
特に、個人事業主やデザインのやわらかいサイトは狙われやすい傾向があります。
無用なトラブルを避けるためにも、こうした依頼には十分ご注意ください。
