ティアード・プライシングとは?流行りの料金設定(設計)の心理学的効果や手法まとめてみました。

料金設定まとめた
目次

1. 基本構造:ティアード・プライシング

  • 定義:段階的に分けられた料金体系で、利用規模や機能によって選択させる方式。
  • 目的:顧客に「自由に選べる」と思わせつつ、実際は中間プランや上位プランに誘導する。

例:SEO/MEO対策ツール

料金形態イメージ(例)

プラン料金サイト数制限機能サポート想定ターゲット
ライト8万円/月1サイトのみ基本解析レポート(簡易版)メールのみ(48時間以内返信)個人事業主、まず試したい層
プロ(おすすめ)10万円/月最大10サイト詳細解析+SEOレポート+MEO対策チャット+メール、24h以内返信小規模〜中規模企業、メイン顧客層
アナリスト15万円/月最大50サイト上記すべて+競合分析+カスタムコンサル専任担当+オンライン面談成長企業、予算のある企業・団体

2. 心理学的効果と応用

(1) デコイ効果(Decoy Effect)

  • 説明:意図的に魅力の薄いプランを置き、特定のプランを割安に見せる。
  • 応用:ライトを「物足りない仕様」にして、プロが一番コスパ良く見えるように設計。

(2) アンカリング効果(Anchoring Effect)

  • 説明:最初に提示された高価格が基準(アンカー)になり、中間価格が安く感じられる。
  • 応用:アナリストを高額に設定し、プロをお得に見せる。

(3) 選択の錯覚(Illusion of Choice)

  • 説明:選択肢が複数あることで「自分で選んだ」感覚を与える。
  • 応用:実質的にはプロを選ばせたいが、ライトとアナリストを置いて自由を演出。

3. 制限設計の戦略

(1) バージョニング(Versioning)

  • 説明:利用規模(例:サイト数、ユーザー数、データ容量)に応じて料金を変える。
  • 狙い:少額利用者から大規模利用者まで幅広くカバー。

(2) ロックイン戦略(Lock-in Strategy)

  • 説明:ある程度使い込むと「制限に突き当たり」、自然に上位プランに移行させる。
  • :50サイトまで → もっと必要なら上位へ。

(3) エスカレーター効果(Escalation Pricing)

  • 説明:顧客の成長に合わせて契約額が自動的に上がっていくように設計する。
  • 応用:「事業が伸びる=上位プランに進む」流れを作る。

4. プランごとの役割

ライト(広告塔・入口)
  • 安価・制限多め
  • 利用開始のハードルを下げる
  • 実質は広告費扱い
プロ(本命・収益源)
  • 一番選ばせたいプラン
  • コストパフォーマンスが良さそうに見える設計
  • 「一番人気」ラベルで安心感を与える
アナリスト(見栄え・ブランド強化)
  • 高額で権威付け
  • 選ばれなくても「うちは大規模案件も対応可」と示す
  • ごく一部の大口顧客には刺さる

5. 実務でのチェックリスト

  • 真ん中のプランを「最も魅力的」に設計できているか?
  • 下位プランは「安いけど不便」で自然に卒業したくなるか?
  • 上位プランは「権威と安心感」を与える仕様になっているか?
  • 制限は「使い始めには十分、成長すると物足りない」ラインに設定しているか?
  • 利用者の「誇り」や「成長感」とセットでアップセルできる流れになっているか?

料金プラン設計の心理学マニュアル(見やすい一覧)

項目内容応用ポイント
基本構造ティアード・プライシング(段階的料金)ライト・プロ・アナリストの3段階設計
デコイ効果魅力の薄いプランを置いて、他を割安に見せるライトを「制限多め」にしてプロを魅力的に
アンカリング効果高価格を基準に見せ、中間価格を安く感じさせるアナリストを高額に設定してプロをお得に見せる
選択の錯覚複数プランで「自由に選んだ感覚」を与える実際はプロに誘導しつつ、選択肢は3つ用意
バージョニング利用規模ごとに料金を分けるサイト数・ユーザー数・容量などに制限設定
ロックイン戦略成長すると制限に突き当たり上位プランへ誘導「50サイトまで」などの制限を設計
エスカレーター効果成長とともに支出が増える仕組み事業拡大=上位プランへ移行という自然な流れ
ライトプランの役割安価・制限多い・入口集客用、広告費扱い
プロプランの役割本命・収益源・一番人気コスパ設計+「一番人気」ラベル
アナリストの役割高額・ブランド強化権威付け・大口対応用
チェックリスト・真ん中プランが一番魅力的か
・ライトは安いけど不便か
・上位は権威付けされているか
・制限は「成長すると物足りない」か
・アップセルが自然に見えるか
設計段階で必ず確認

まとめ

縦展開・横展開をうまく応用した料金設定で顧客自身で選ぶという心理戦略設計になっています。

プラン自体は三つしかないものの、それぞれに意味や役割をたくさん持たせて、いろんな人のニーズに刺さるような設計になっているところがポイントですね。

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