【マーケティング×ユング心理学】人の心理(真理)が商品やサービスの答えを作る。

象徴

行動経済学、行動心理学…マーケティングをやる上で、人の行動心理(行動に至るまでの過程)を形作る(設計)という視点がとても重要だと改めて感じてきました。

私は元々、何においても深層、真相、真理心理を深堀して構造的な部分を考えるのが好きなのですが、

その上で私が最近意識しているのが、“潜在意識”。つまり無意識領域であり、とくにシャドー(影)と呼ばれるものです。

これの追求をすることで、その人の深層心理、つまり心の奥底にある欲求顕在化でき、その人自身も気づいていない心の報酬(ドーパミンの根源)に気づかせるということが出来るのです。

欲求についてはこちら👆で更に詳しくまとめています。

目次

そのために必要となるスキルが環境分析、つまり象徴心理学。

象徴(シンボル)とは

象徴(シンボル)は、言葉では表現しきれない深い意味や概念を直感的に伝えるためのものです。ユング心理学では、象徴は集合的無意識から意識へとメッセージを伝える媒体として重要視されます。

代表的な象徴(シンボル)
代表的な象徴(シンボル)

象徴心理学でいう所の「象徴」とは、

簡単に言うと、象徴とは「何をイメージ・現す」のかとういうこと。

そして、なぜそれが環境分析に活きるのかというと、人の心理(真理)はその人の身の回りに現れるんですね。

言葉や行動だけでは分からない部分が、“象徴”として投影されることがあります。
そのパターンを丁寧に読み取ることで、その人の深層的な心理や価値観に接近できる可能性があります。

その人の身の周りを象徴的に捉えることで、その人の本質的一面を読み解く手がかりになる場合があります。

ちなみに環境心理学はその逆で、その人周囲の環境から、その人自身にどのような影響を及ぼすのか。

というものです。

これらは外部(環境)要因によるもの・内部(心)要因によるもの、それぞれ相互関係にある、と考えられます。

深層心理(シャドー)が作り出した環境でその人に更に悪影響を与えるという負の連鎖にもなりかねないのです。

何が原因でシャドー(影)を生み出すのかというところですね。

具体的な例でいうと、

◆ 例①:机の上はきれいなのに、引き出しの中だけカオス

表側(机の上)は整っている → 外社会に見せる自己はコントロールされている。
裏側(引き出し)はぐちゃぐちゃ → 内面の整理が追いついていない・未処理テーマを抱えやすい。
外側と内側のギャップが象徴的に現れていると読み解くことができます。
内面に未処理のテーマが存在している“可能性がある”という視点です。


◆ 例②:寝室だけ極端に物が多い

寝室=安心・休息・親密さに関わる領域。

ここが散らかるのは、
・休息に罪悪感がある
・自分をゆるめることが苦手
・親密な関係性で未解決テーマを抱えている
こうした象徴として読み解かれることがある。


休息・親密さ・安心といった領域に関する葛藤が
環境の乱れとして表れていると解釈されることがあります。


◆ 例③:カバンの中が常にパンパン

カバン=「外界との境界を持ち運ぶ器」。

ここが混沌としている人は、
・抱え込み癖
・手放しが苦手
・未来の不安に備えて“過剰準備”してしまう
といった心理が象徴的に現れやすい。

“抱え込みやすさ”や“安心への強いニーズ”を
象徴的に示していると読み取る一つの見方があります。

逆に、必要最低限しか入っていない人は、
・自己境界が明確
・リスク許容度が高い
という傾向が見えます。


◆ 例④:スマホのホーム画面がアプリで埋め尽くされている

デジタル環境も象徴として働く。

アプリだらけ → 心的負荷が分散している状態。
フォルダ分けされていない → 物事を“視界に残す”ことで安心するタイプ。
未読通知が数百件 → 対処できない情報を抱えることに慣れている。

情報処理の負荷や優先順位の混線を象徴的に表している可能性が指摘されます。

逆にミニマル構成なら、
・意思決定を素早くしたい
・雑音を嫌う
・内的秩序を保ちたい
という象徴の心理になります。


◆ 例⑤:クローゼットだけ極端に物が多い

クローゼット=“自己イメージ”の象徴。

ここが混乱しているときは、
・自分の役割やアイデンティティが揺れている
・新しい自分と古い自分が共存した状態
・変化を前にした葛藤
アイデンティティの揺れや変化前の葛藤を反映していると解釈されることがあります。

また、捨てられない服は「過去の自分」の象徴。


◆ 要点

言動は「社会的に整えられた自分」。
環境は「無意識が漏れた自分」。

環境ににじみ出た無意識のパターンを通じて
その人の深層的な傾向を探るための“解釈の枠組み”として機能します。

なぜそのような状態になるのか

人はそれぞれ、インナーチャイルドやトラウマ(シャドーの原因)、コンプレックスを持っていたりします。

その為に癒されたい(克服したい)気持ちというのがあり、本能的なレベルでは“何で癒やされるのか”を感じ取っているものの、それが意識化されず、行動や環境に間接的な形で表れるケースがあります。

本来であれば、そのトラウマやインナーチャイルドを癒す、コンプレックスを克服するというのが一番の解決策なのですが、現実的に叶わないという状況もあります。

そのため、深層心理(真相)に触れることが難しい場合、その癒されたいという欲求が別の行動や選好として置き換わることがあります。(=満たされるという状態

これをマーケティングに活かすとすると…

その人の持つシャドー(影)を解決する為の商品やブランディングを計画・設計する。人の“身の周りに現れた象徴”を、そのまま 消費行動・ブランド選好・ニーズ構造の深層 に結びつけられるということ。

◆ マーケティング的に読み替えるとどうなるか?

象徴心理学:
「環境に現れるパターンは、その人の無意識の本質を示す」

マーケティング:
「無意識の本質こそ購買行動のトリガーになる」

つまり——
環境パターン(象徴心理)を読むことは、言語化されていない“本音のニーズ”を見抜く技術になるということです。(真のニーズ)

先ほどの例で例えるなら、

① 机はきれいなのに、引き出しだけカオス

象徴心理 → 表面的な自己は整えたいが、内側に未整理テーマが多い。

マーケ的には →
整理・管理・決断が負担になりやすい顧客。

この人に刺さる訴求は…

・“あなたの代わりに整理してくれる”
・“迷わず選べる”
・“時間と認知コストを奪わない”

商品・サービス例:
・サブスク型の日用品補充
・ワンクリックで選べるプラン
・Notionテンプレやタスク自動整理ツール
・ミニマル系ガジェット

こういう“決定疲れを奪う”プロダクトが刺さる。


② 寝室だけ散らかる

象徴心理 → 休息・親密さの領域に葛藤がある。

マーケ的には →
安心・自己回復に強いニーズを持つ層。

刺さる訴求:

・“自分を休ませる理由を与えるプロダクト”
・“睡眠の質改善”
・“安心を可視化する空間デザイン”
・“セルフケアを正当化する言葉”

例:
睡眠ガジェット、アロマ、癒し特化サービス、メンタル・ウェルネス系アプリ。

休むことに罪悪感があるほど、
“休むことは生産性だ”
というメッセージが刺さる。


③ カバンの中がパンパン

象徴心理 → 手放すのが苦手、準備過多、不安耐性低め。

マーケ的には →
「安心」への投資をしやすい顧客。

刺さる訴求:

・“持ち物が少なくても安心できる仕組み”
・“あなたの代わりに覚えています”
・“予測と準備の自動化”

例:
保険、バックアップ系サービス、サポート付き商材、定期補充サービス。

“安心を買う”という行動パターンが強い。


④ スマホのホーム画面がアプリだらけ

象徴心理 → 心的負荷が散りやすい、情報に振り回される傾向。

マーケ的には →
デジタル疲れ・情報整理ニーズを持つ層。

刺さる訴求:

・“情報のダイエット”
・“これ一つで完結”
・“あなたの脳を軽くするプロダクト”

例:
オールインワン管理アプリ、デジタルデトックスサービス、スマホ最適化ツール。


⑤ クローゼットに物が多い

象徴心理 → アイデンティティの変化と葛藤。

マーケ的には →
「自己演出」「変身願望」へ投資する層。

刺さる訴求:

・“新しい自分を纏うプロダクト”
・“変わることを後押しするブランド”
・“ワードローブのアップデート”

例:
パーソナルスタイリング、骨格診断サービス、カラー診断、衣服レンタル。

象徴心理学の読み解きは、
「言語化されていない無意識ニーズ」を発掘する技術になる。

マーケターの多くが悩むのは、

・顧客が「本音」を言語化してくれない
・アンケートが表面的になる
・ペルソナがどこか嘘くさい

ということ。

これらは、“言動ベースで理解しようとする”から起きます。

ところが、
環境・所持物・日常のパターンには本音がダダ漏れになる。

象徴を読むことは、
“顧客の真理(真のニーズ)にアクセスする最短ルート”になり得ます。

従来では売れている傾向の商品分析がマストでしたが、真のニーズから探り(人の象徴心理データを取り、統計的に傾向の多いものを抜粋する)、あたかも偶然その商品・サービスが存在するみたいな形が理想ですよね。

人の本質的な欲求にささり、ドーパミンが放出する原因を作る。それが象徴心理学×マーケティングです。

ちなみに行動心理学と象徴心理学は明確な差があり、

行動心理学はその人がなぜそれで動くのか。

象徴心理学は、その人の周りがその人のなにを象徴するのか。

です。

なのでどちらも心理作用によるものですが、

行動心理学は行動させるためのきっかけを作る(商品の為に行動させる)のに対し、象徴心理学は、その人の心理を読み取り、そのニーズに沿った商品やサービスを作る(行動の為に商品を作る)

ということです。

象徴(シンボル)はいわゆるブランディングにも使用されていきます。

企業のロゴマーク、あれに意味を感じた事はあるでしょうか?

企業のロゴマークはその企業を象徴するマークです。ブランディングには必要不可欠な要素ですが、企業によっては、元々何かの象徴を、自社のロゴとして活用したりしますよね。

具体例を挙げると…

Amazon(アマゾン)
矢印が「a」から「z」までをつないでいるように見える。
これは「Amazon は A から Z まで何でも揃う」という意味で、矢印でもあり笑顔にも見える。

FedEx(フェデックス)
一見シンプルだが、E と x の間に白い矢印が隠れている。
この矢印は「前進」「スピード」「精確さ」を象徴している。

Nike(ナイキ)
スウッシュ(チェックのような形)は、ギリシア神話の勝利の女神 Nike の翼を抽象化したもの。
スピードと勝利の象徴としてデザインされた。

Starbucks(スターバックス)
セイレーン(二本の尾を持つ人魚)がモチーフ。
海洋交易や冒険、魅惑を寓意し、「コーヒーと物語を紡ぐ場」というブランド感を表現している。

Baskin-Robbins(バスキン・ロビンス)
ロゴの “BR” には数字の 31 が隠れている。
これは「31 フレーバー(種類)」を意味していて、月の日数分の選択肢を示す遊び心。

ただのマークではなく、その”ブランド”に繋がる、いろんな意味が込められていて楽しいですよね。

まとめ:象徴とは、その価値の概念を作る(ブランディングする)ということ。

昔からある象徴、ブランディングにより新しくできた象徴。何が象徴でどのような意味が込められているのか。その商品・サービスにどのような“価値”があるのか。

価値を創造するということがブランディングであり、そこの象徴(シンボル)になる。これは商品やサービスだけではなく、地域の象徴である、ゆるキャラなどにも該当する。

マーケティングは企業の促進だけではなく、観光にも繋げるということが重要ですね。

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